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VOL.11 コラム「健康と幸せ」その1

数日前のニュースで、こんな記事を見つけました

↓↓↓↓

肥満は自己責任? 新型コロナで重症化リスク…個人まかせには限界 健康格差の原因、雇用環境・人間関係も(withnews) - Yahoo!ニュース

 

肥満が、様々な症状の重症化リスクを伴うことは誰でも知るところでしょう。

糖尿病、高血圧症、高コレステロール症。

そして最近は新型コロナウィルスの重症化リスクでも肥満は取り上げられる機会が増えました。

内科的には主に血管系のダメージが高まり血液や酸素の供給に不具合が生じます。

外科的には主に関節への負担が強くなり、変形性関節症や脊柱管狭窄症などのリスクが生じます。

 

この記事では、肥満に伴う健康リスクが及ぼす社会的影響にフォーカスを当てて、個人レベルではなく社会全体での取り組みを推進していかなければならないという警鐘を鳴らしてます。

 

記事を読み、考えたのは

 

肥満だけではなく、その他の症状でも健康そのものが阻害されたとき。つまりは不健康が及ぼす影響について考えてみました。そこで思い浮かんだ言葉が

 

誰かの健康は、誰かの幸せにつながる

 

自分や、他の誰かが健康でいられることは、家族、友人、仕事仲間、あるいは世の中のすべての人の幸せにつながっているという考え方です。

 

いくつか例を挙げましょう。

例えば医療費。

病院を探す時間、診療にかかる時間、病院までの交通時間、もろもろの診療費、交通費、薬を飲み続ける事で起こる副作用などなど。

 

健康でいられることができれば、ゼロではないけれど生活の中で治療にかかる部分が無くすことができます。

健康でいられることは、ポジティブな生産性を生み出すことができます。

 

買い物、旅行、仕事、趣味などに多く時間を掛ける事ができます。

すると「所得⇔消費」の循環が高まり、そこに関わる人たちの健康や幸せに繋がります。

一人一人の生産性が高まれば、自分だけでなく周りの生産性を高める事ができるのです。

 

反対に

 

誰かの不健康は、誰かの不幸につながる

 

先日東北で起こった震度6強の地震。

私たちの生活に大小さまざまな影響を及ぼしてます。

火力発電所は止まり、新幹線は脱線。老朽化した配水管が外れ断水。

一番止まってはいけない社会的インフラが重ねてダメージを受けました。

 

注目したいのは、大震災レベルではない地震でこのような事態になった事。

東日本大震災から11年。あらゆる手立てを講じる時間があったにも関わらず、です。

 

これを、皆さんのカラダで考えてみましょう。

例えば、バランスを崩して転びました。

そこまでひどい転倒ではないけれど、診察を受けてたら股関節脱臼と大腿骨骨折の重傷。

車いすの生活になり、介護が必要な状態になりました。

大好きなスポーツクラブにも行けず、買い物も自由にできなくなりました。

精神的に落ち込み、人とのコミュニケーションも少なくなり、治ってからも転倒が怖くなり外出を控えるようになりました。

 

老化によるアクシデント、と言えば仕方がないのかもしれません。

でも、定期的に運動して、栄養状態を保って健康に気を付けていれば、もう少し軽傷で済んだかもしれません。

 

発電所も新幹線も耐震補強や設備投資を怠らなければ、稼働がゼロにはならなかったかもしれません。

 

少し言葉が強くなりますが

自分が不健康になるという事は、誰かの負担になり

自分が不幸になるだけでなく、他者の不幸につながる

(心情としては違うのかもしれませんが)

 

健康は個人レベルではなく、団体、会社、コミュニティ全体で一緒に考えて取り組む事がとても大切になります。

 

次回に続く